[ Monthly Column Apr. 2003 ]
[ 春雑感 ]
つい先日 京都某所の古式ゆかしい節会を見学した。
一般に桃の節句として知られる行事の原型である。
いつ頃から女子の祭りとされるようになったのか詳しくないが、
本来は旧暦に基づく 色々な季節越え行事の1つなのだそうだ。
日本人は季節感を大切にするとはよく言われるが、
季節の祭りを 単なる風流遊びと見るべきではない。
心身ともに調和のある 生き生きとした状態を願って
暦の時々に相応しい物事を行うのである。
小寒い雨に桜二分咲きの前夜とは打って変わり、
当の節会を境に花は満開、汗ばむほどの午後になる様は
ただただ驚くばかりである。
昨今エキゾチックな古代文明の陰暦が 静かなブームであるとも聞くが、
そのような叡智もまた 青い鳥なのではあるまいか。
放置すれば衰亡する都市生活にこそ 努めて回生の機会を作り
豊かな仕事の舞台としてゆく必要を感ずる。
Composition