[ Monthly Column Jun. 2002 ]
[ 両雄対決に寄せて ]
ファンならずとも一応は気になったワールドカップ。
『ア式蹴球』のルールなんか知らないが 楽しく過ごした1ヶ月。
ブラジルは七色の宝石を産出し、ドイツは素晴らしい技術で研磨する。
どちらも宝石業者にとっては馴染み深い国なのだが、私は
未だ訪問の機会もなく 知らない事ばかりである。
ドイツのジュエリーと言えば やたらシンプルで知的なメタル加工のみ
連想されるのも、恐らくは『ニーシング』のスタイルが
当時あまりに強烈な印象を残した為か。
本当はドイツクラシックな細工物も沢山あるに違いない。
一方でブラジルのジュエリーと言って 『スターン』のほかにどんな
ジュエラーがあるか知らないし、現地でファインジュエリーを身に着けて
往来するのは危険である為、一般に銀モノが主流であるとも聞く。
省みて我が国のジュエリーも 諸外国から見ればまるで???な存在。
日本のジュエリーに顔らしい顔はないのだから。
千数百年に亘り 宝石と貴金属が格式ある場から放逐されていた
我が国の歴史は ジュエラーを目指す者にとって甚だ痛い。
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