[ Monthly Column Jul. 2003 ]
[ 庭園美術館のジュエリー ]
レトロなアドデザインの企画などには 見向きもしなかった奥様方で
この度の東京都庭園美術館は 大変な賑わいである。
なぜなら展示物がジュエリーだから! ことほどさように女性は現金で可愛い。
但し、相手はあくまで‘宝飾美術品’なのだ。
共産主義や 近代民主主義(社会主義とも云われ…)の起こり以前は、
どんな国に於いても 清濁併せ呑む王侯貴族こそが 文化の担い手であり、
芸術的遺産は全て 庶民階級の力では 到底為し得なかったものばかりである。
技法・製法、素材やデザインの歴史は 民主政治のそれよりも遥かに長く重く深い。
百年たらずの寿命でしかない 我ら現代人の批評・好みは関係ないのだ。
誰が何を語ろうと自由には違いないが、
例えば 素晴らしい細工映えの 銀とルビーの首飾りを前にして、
「私、銀は好きじゃないの。プラチナがいいわ。」などとのたまうのはやめて欲しい。
Composition