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[ Monthly Column Apr. 2001 ]

[ 怪物 Basel 2001 そして パリの DIAMANTS ]

最終便往復、ジャスト3泊・・・いつもどおり駆け足の旅である。
*
まず、久方振りのバーゼルにショック!

あれほどまでにエスカレートした様子を 日本からの出展者・来場者の方々は

どうご覧になったであろうか。

「時計屋に非ずんば人に非ず」と言わんばかりの これでもかの演出。

泡沫景気から10年、わが国の衰退と何の関わりもなく勢いを増す会場は、もう憧れすら及ばない。

コングロマリット、グループの増殖、広がる企業較差と 崖っ縁の抵抗とに見られる

彼らの不可解な情熱は もはや生存本能を超えているとは言えまいか?

その一方で、凡庸な自分にも素晴らしいと思える数々のシーン・・・

例えば、日本円なら8ケタのミュージックボックスの商談が 静かに和やかに進行する。

あるいは旧知の(多分)バイヤー夫妻を メゾンのセールスが固い握手で出迎える。

互いの敬意と 分に応じた振る舞いがあればこその 自然で落ち着いた関係。

深い歴史に裏打ちされた 宝石商の文化であり誇りなのだと思う。
*
パリのディアマン(ダイヤモンド展)はと言えば、流石によくコーディネートされており

視点ごとの展示ボリュームと その配分とが適当で内容も興味深い。

昨年の上野の森(10月のコラム参照)との違いは

網羅的に過ぎることなく 老若男女・各階層の好奇心に 充分応えている点であろう。

その証拠に、地質・鉱物面のコーナーも 苛酷な労働・奴隷の歴史も

骨は折れるが読み飛ばす人はまず見かけない。

ダイヤモンドに取り憑かれた王侯の 巨大な肖像画群から立ち昇る執念、

名を持つダイヤモンドやアンティークジュエリーの数々。

それらは皆 ダイヤモンドの恐るべき吸引力、人間の求める力の物凄さを

示唆し その美と歴史に誰もが呆れ驚くよう 慎重に配慮されている。

鰻の寝床の案外小さな会場で 私は3往復楽しんだ。
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最後に我が国の上級クラフトマンの ヨーロッパ勢に優るとも劣らない

仕上の確かさ、彫刻・石留の端正さを 再確認したことを付け加えたい。

Composition

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